おひさまの午後〜きまぐれお茶会。
ロキくんったらヒドイんだよ!?
そりゃあ、「一緒にお茶会しよう!」って誘ったのは私。
「いい場所見つけたんだ〜v」って連れてきたのも私…なんだけど…。
どうしていきなり『ミステリー禁止!!』になっちゃうのぉ〜!?
私がどんなにミステリーがスキか。
私がどんなにミステリーに情熱をかけてるか。
私がどんなにミステリーに夢中なのか。
ロキくんも知ってるハズなのに〜〜…
その張本人は、椅子に座って悠長にお昼寝中。
おひさまがよっぽど気持ち良かったんだね。
音をたてないようにそっとカップを取って、レモンティーを一口、飲む。
…どうやったらこんなにおいしくお茶が入れられるのかな?
「コレってミステ……」
あっ、私は慌てて口を押さえた。
ちらっと、ロキくんの様子を窺う。
よかった、起こしてないみたい。
私は静かに立ち上がって、ロキくんの顔を覗き込んだ。
そよ風が、茶色い髪を揺らしてる。
あ、長いなぁ、まつげ。
こんなに色白だったんだぁ。
改めて見てみると、発見がいっぱい。
「ミステリー禁止なんて、言うから……」
ふにっ。
ロキくんのほっぺを軽くつねった。
『お返しだよ。』
その間、ロキくんは相変わらず夢の中。
ふふ。思わず笑っちゃう。
ロキくんはすごい探偵サンだけど。でも、コレだけはわからないと思うよ?
ねぇ、ロキくん、私にとっての一番のミステリーを知ってる??