おひさまの午後〜ひだまりの詩〜
ふと、目が覚めた。
いつのまにか寝ちゃってたんだな。
寝ぼけてた頭がはっきりしてきたら、なんか、肩に違和感を感じる。
隣を見ると、さらりと影がかかって……
まゆら!??
ちゃっかり横に椅子を持ってきて、気持ちよさそうに寝息をたててる。
ボクによっかかって寝るとは、いい根性してんじゃナイの?
振り落とすのも可能だったケド。
まゆらが、
あんまり無防備な顔で寝てるもんだから。
「………しょうがないなぁ…。」
ボクは前髪をかきあげて、大きくため息をついた。
思い出したよ、この胸のうずき。
昔のモノとは違う、新しいキモチ。
「ホントに……しょーがナイよね。」
認めたら、止められナイから。
だからもうすこし、キミの体温を感じていよう。
ひだまりの下で。